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芸能記者(ペン&カメラ) 志和浩司

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はちみつシアター新作「25528+」イベント要素取り入れ楽しい舞台!

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OLヴィーナスはちみつシアター1年ぶりの新作「25528+」(にまんごせんごひゃくにじゅうはちから)が7月8日、東京・中野のテアトルBONBONで初日を迎えた。12日までの5日間、再びはちみつエキスたっぷりな公演で楽しませてくれる。

今回も客演含め14名のキャストはオール女性(ただし1名はニューハーフ)で、3チームに分かれている。同じ部品を作り、つなぎ合わせる仕事をしている、工場ではたらく女子=「工場女子」。そして「新日本(しんにっぽん)」「キャットヒス」。平凡な日々を送っていた「工場女子」が、あるとき動画サイトに「工場女子が踊ってみた」をアップしたことから七転八倒の物語が始まる。未来の日本では、戦争や武器が全面禁止になっており、紛争の決着はダンスでつけることになっていた。そんな世の中では、身体能力に勝るネコが人間を圧倒している。そこで、「工場女子」のダンス動画に目をつけた「新日本」が過去にタイムスリップして彼女たちをスカウトへ…。闘い、正義、誘拐。平和で平凡な日々を取り戻すため、過去と未来、そして2015を行き交うはちみつシアターのタイムスリップストーリー。

今回は、各キャストに役者になったきっかけも含め、チームごとに話を聞いた。

【工場女子】

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若尾桂子 ももえ
地味でネクラで、ちょっとオタクでコミュ障な感じのパッとしない女の子

作品について…「基本的に工場女子はみんなバカなんですよ(笑)。普通の女の子たちなので、共感してもらえるんじゃないかなと思います。これまで出たはちみつさんの舞台の中で、こんなパッとしない子が主人公なのは初めてなんじゃないかなと。どこまでパッとしないでいられるか。本番までにもっと気配を消します(笑)」

役者になったきっかけ…「もともと『幽遊白書』『セーラームーン』『るろうに剣心』『エヴァンゲリオン』などアニメがすごい好きで、キャラクターに声を吹き込める声優になりたかった。親に言ったら、大学に入らないと声優にはなれないと嘘をつかれ(笑)、勉強が嫌いだったからあきらめたんですけど、ダンスが好きだったので専門学校に行ったんです。そこで演技のレッスンを受けたら、先生から『お前は役者やったほうがいいぞ』って言われて。あとは、山口智子さんにも影響を受けました。中学のとき『ロングバケーション』がドンピシャで、めっちゃ山口さんが好きな女優さんで、あこがれたのもきっかけだったと思います。ダンスボーカルユニット・4Ccrewとしても活動しています。そちらはだいたい週一回ライブしています。はちみつさんを見てファンになってくださった方がライブにもきていただいたり、その逆だったり。来年はお芝居に集中したいので、はちみつさんの公演には意地でも出たいし、ほかのカンパニーさんにも声をかけてもらえれば。あとはナレーションやラジオのパーソナリティとか、声を使った仕事ももともとの夢なので、やれたらいいなと思います」

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中塚智実 さおり
人に厳しくて結構口も悪いが、熱いところもある女の子

作品について…「はちみつさんの舞台は初めてですが、稽古していて楽しいです。(はちみつの)お姉さんたちがパワフルなので、負けじとついていくんですけど、もっと出さなきゃ!と思って。私、結構冷静なほうなので」

役者になったきっかけ…「 AKB48のときに、AKB歌劇団に出て、ああ、これ楽しいと思って。それまでお芝居に興味なかったんですけど、面白くて、お芝居ってこんなに楽しいのかと。近年、いろいろ舞台にも立たせてもらうようになって。AKBでの体験が役立っているかどうかは……いろいろ生かせることもあります。もともと私はダンスもまったく踊れなかった、まったくド素人だったので。これからは、まだお芝居を楽しんでやっていたいし、私も声優でも頑張っていきたいっていうのもあるし、まだまだいろんなことをやりたいですね。正直、具体的な夢とかはあまりなくて、いまが楽しいから、その楽しさを大切にやっていたいですね」

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田渕恭子 あまち
工場女子の一番先輩。いつもおかしなことをいってみんなに無視をされている

作品について…「一場の冒頭、前代未聞のありえないかっこうでお迎えするので注目してください。前代未聞じゃないかなって。明転した瞬間、『え!?』って(笑)。笑いのツボ的には一発目からおさえているんで。体を張ってます。今回も全員女性で、最初はふわふわ探り探りでしたが、芝居ができあがっていく中で、工場女子もチームワークが出てきましたね。楽しい女子組になりました」

役者になったきっかけ…「関西出身で、宝塚が初めて観た舞台だったんです。小学校のとき、それでズドーン!とはまって。高校で演劇部に入り、ダンスの専門学校に行きました。東京に出てきて養成所に入れなくて、でも芝居やりたいから『よし、劇団つくろう!』って、はちみつシアターの前身の劇団を氏家(康介)とつくったんです。そこにぐんみ(郡司みわ)もいて。でも解散しちゃって、そのあと、はちみつシアターを立ち上げて。年齢も年齢なので、とりあえず舞台を中心に続けていきたいなとすごく思っていますね。あとは声のお仕事も」

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Ma-yu めぐみ
ギャルで、真面目なのか不真面目なのか謎な感じの女の子

作品について…「今回もはちみつシアターさんに出せていただいて、楽しくやっています。私は、はちみつさん以外では芝居をしたくないっていうぐらい、はちみつシアターさんが最高だなと思っています」

役者になったきっかけ…「私はもともと音楽がメインなのですが、人生で初めて舞台に出たのが『チェンジング★ホテル』(2013年、アリスインプロジェクトとのコラボ)だったんです。そのとき氏家さんにいろいろ教えてもらって、『あなたは演技できるよ』って言われて、自信が持てるようになれて。そこから歌にも表現力が出てきたかなと思って、演技って歌にもつながるし、めちゃくちゃ楽しいなと思って。はちみつシアターさんは、劇団のみんながすごく性格がいいから、ゲストのみんなもいい子しかこない。これからもはちみつさんの舞台に出たり、メインの音楽ではいろいろタイアップとったり、武道館を目指していきたいなと思っています」

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郡司みわ るみこ
パワフルでエネルギッシュ、みんなのボケを回収しつつ自分もボケる

作品について…「るみこはパワフルでエネルギッシュで、みんなのボケを回収しつつ自分もボケるというキャラクターなんですけど、けっして物語をまわしているわけではないんです。だけど、皆さんが落としていったものを全部拾っていく、それを力強くやっていくという」

役者になったきっかけ…「中学のとき、ふるさとキャラバンっていう旅公演しているミュージカル団体を観て、『これ、やりたい!』と思ったんですよ。剣道部だったんで、高校に入ったら演劇部に入ろうと思っていたんですけど、演劇部がない高校に行ってしまったんですね。あっさりあきらめたんですけど、進路を決めるとき、やりたいことがなくて、ぽろっと『お芝居やりたいです』と言ってしまい、ミュージカルの専門学校に入ってしまい(笑)。未経験でポーンと入って2年間やって、『ミュージカルはできないなあ』ってボーッとしてるとき、はちみつの前身の劇団に出させてもらうことになって。これからは、体力と精神力が持つ限り、お芝居をやりたい。すごく歳をとっても、その歳なりにあった舞台女優さんになれていたら理想だなって」

【新日本】(しんにっぽん)

秋元佐和紀 リニア役

秋元佐和紀 リニア
新日本の副リーダー的な位置にいる謎の人物

作品について…「いつもはちみつは、ラストのショーに向かい芝居が流れていくのですが、今回は戦いの場がショーになる。前半部分は武器を持たない人たちがダンスで戦いを見せるので、いつもとは違うはちみつのショーの雰囲気を味わっていただけます」

役者になったきっかけ…「相当ちゃらんぽらんな理由で、大学受験のとき、演劇専攻のある大学の受験が2科目受験で楽だったという(笑)。ぜんぜん芝居やったことがないのに、突然大学で演劇専攻に進み、でもやり始めたら夢中になって、そのままずっと続けているという状態です。将来は、はちみつシアターで、大きな小屋で芝居+イベントのはちみつスタイルで一発どかんとやりたいですね。小さいところでお客さんとふれあえる場も続けたいのですが、1日限りの大きなお祭りみたいなこともやりたいなというのがあります」

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のもとあき セグウェイ
新日本の表面上、全部を引っ張り宝を守る。強く、勝つためには手段を選ばない

作品について…「新日本は他のグループより人数も少ないし、ミステリアスな感じで、話の中でもキーポイント的な位置にいるので注目してください。私は若干、いつもより陰っぽい部分もありつつ、どちらかというと悪い感じの役です。初めてなんですよね、ここまで悪そうな役(笑)。楽しいです。気持ちいいですよね」

役者になったきっかけ…「小学校3年生のとき、学芸会で褒められたんです。ちょうちょの役で主役でした。そこからしばらく芝居のことは忘れて、運動をやったりしていたんです。うちは転勤族だったので、札幌にいたり水戸にいたりしたんですが、結局、東京に行きたいなと思ったとき親の金で東京出るなら大学しかないなあと(笑)。で、2科目で受験できる演劇専攻を選んで。自分的にはヒロインタイプではないので、いろんな役にパッとはまれる役者になりたいなあと思っています。チャレンジしたい役? 本当に冷酷非道な役とかやってみたいですね」

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塩澤葉子 シトロエン
一番下っ端でリニアとセグウェイにこき使われている

作品について…「はちみつさんは今回が初めてで、こんなにわーっとハッピーな気持ちになれるなんて、驚きました。そこが見どころですね。新日本というグループにも注目して見てほしい。男性がいないことで雰囲気がまったくほかの現場と違う。さばさばしている人が多いから、すごく心地いいです」

役者になったきっかけ…「小学生のころ観劇に行って、観るだけじゃなく立ちたいなと思った。舞台やテレビに出て、いつかテロップに名前が出るのが夢で、小学生のころから活動していました。高校卒業後に演劇の専門学校に入り、以来ずっとお芝居をやっています。私はステージに立つのが好きなので、できればステージアクトでやっていきたいですね。あこがれの役者? ずっと上戸彩さんが好き。金八先生で性同一性障害の役をやっていたときの上戸さんがすごく好きで、それからずっとあこがれています。フォルムとか、体のラインにもあこがれるし、いま結婚して幸せになって、みたいなところにもあこがれる。そのままドラマにも出続けて、努力家でストイックなところにもあこがれますね」

【キャットヒス】

氏家康介 チンチラ (巣鴨五反田名義で脚本・演出も)
キャットヒスのボスで、あまり群れていないが、なんとなくみんなのことを思っている

作品について…「キャットヒスは、別名ルドビコ(私立ルドビコ女学院)組で、ルドビコ組が3人いるんですよ。その3人以外ははちみつシアターなんです。夢のコラボレーションみたいな。ネコなので感情移入しにくいと思うんですけど、性格的なものは本当にわかりやすいぐらいバラバラなので、あの子いいな、あの子嫌いだな、というふうに認識しやすいと思います。なぜネコになったのかという部分や、ネコとして暮らして、争っていくんですけど、その争いはなんで起こったのかという部分が、なんとなくみんなの現実とリンクしていけば、そこは感情移入できる部分かなと」

役者になったきっかけ…「はちみつの前身の劇団までは、芝居したことも観たこともなかった。でも高校生のとき地元のテレビでレギュラーを持っていたりしたので、人前に出ることは好きだったんでしょうね。その流れでうちの座長(田渕)に誘われて、出だしたんですけど、最初はそこまで楽しいのかな楽しくないのかわからなくて、で、いったんやめたんですよ。劇団も解散して、なくして初めて、楽しかったんだと気づいて。それで自分でオーディション受けたりしている中で秋元(佐和紀)さんとかと出会い、そのまま続けている。だから自分が演出したり脚本書くなんてまったく思ってなかった。いまだにビックリしてます。今回、最後の日にショーだけを切り取って、本公演とは別にライブ・イベントをするんですよ。一回、芝居がなくてライブだけというのをやってみたいなと思いますね。体力が持つのかなとか(笑)。ニューハーフとかゲイの子って、女の子のグループアイドルが好きなんですよ。私も結構好きで。自分が女の子の団体の中に入るとは思ってなかったんですけど、なんの因果かそこで踊っていたりしていて。不思議」

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今吉めぐみ シャム
みんなをまとめているが、みんなが自由なのでいろいろ葛藤を持つリーダー

作品について…「はちみつさんは、本当に居心地がよくて。女ならではのギスギス感が本当なくて。それは氏家さんがいるからだと思うんですけど(笑)。皆さんやさしくしてくださって甘えられる、安心してよりかかっています(笑)」

役者になったきっかけ…「最初はSDN48で大人のアイドルやっていたんですけど、解散してどうしようかなと思っていたとき、ドラマ観ていたんですね。女優さんって、いろいろな人物になれるじゃないですか? 看護師さんになれたり、客室乗務員になれたり、普通の主婦とか。アホみたいな理由なんですけど、いろいろ経験できるのがすごく楽しそうな職業にみえて、女優さん目指したいなって。まさかネコをやるとは思わなかったですけど(笑)。これからは、もっと芝居を深めて技術もつけて、ミュージカルとかもいっぱい出れるようになりたいなと思ってます」

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岡野里咲 アメショー
自分が大好きでのんびり屋さんのネコ

作品について…「岡野自身からすると嫌いな女の子のタイプを演じています(笑)」

役者になったきっかけ…「最初は芸能の仕事について考えたことがなくて、受験のとき、お父さん側のおじいちゃんおばあちゃんが割とまじめなほうで、大学は出てほしいということだったんですけど、落ちまして(笑)。勉強も嫌いだし、お母さんとどうしようと。とりあえず後期でもう一度受けるか、他の道を探すか。もともとナレーションのお仕事をしたいなというのがあって、専門学校に入ったんです。声優や俳優のコースもクラスが一緒で、私も芝居の授業が必須で、そこで芝居は楽しいと思って、学校やめて、稼いで上京してきました。もともと人見知りで人前に立つのも無理だったんで、だから不思議ですね。親もたぶんビックリしていると思います。これからも役者としてずっとやっていきたいですね。舞台だけじゃなく、映画やドラマにも出てみたい」

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前園幸子 ソマリ
一番甘えん坊で泣き虫なネコ

役者になったきっかけ…「小学校の3年か4年のときアニメ『ガラスの仮面』で気持ちがふくれあがって、中学で演劇部に入ったんです。ところが1ヵ月で引っ越しになり、その先では演劇が続けられなくて。もともと両親は学歴の高いカップルで、演劇なんてお金の稼げない仕事をする人たちはダメだ、というものがすごくあって、猛反対。だんだん親と仲が悪くなってしまい、18歳ぐらいのときに家出をしたんです。親からも離れてるわけだから好きなことができるんだと気づいて、そこからお芝居を始めた。誰も知らないようなところへお芝居を観に行って、折込チラシのキャスティング募集のところをたずねて、だんだん人づてでつないでいって今に至るので、こんなに長く続けられるとは思っていなかった。いまは両親もすごく応援してくれています。去年、おととしかな、もう十年やれたので、そこが自分のなかですごい節目で。いい人たちに出会ったからここまで続けてこられたんだなと思いますね。これまではお客さんの喜んでくれることを一番に優先してきたんです。それはそれでいいことだけど、本当に自分が好きなことをもうちょっと無神経になってでも表現したい、そうすれば殻が破れるかなっていうのがあるんですね」

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木村若菜 三毛太夫
一生懸命、自分の思うままそのときそのときを生きているネコ

作品について…「見どころはですね、私のメイクも見てほしいんですが、キャットヒスあってのこの作品だと思うので(笑)、感情移入してくれるといいなと思います」

役者になったきっかけ…「高校最後の年に宝塚歌劇団が好きで受けたんですけど、落ちたんです。何しようかなと思ったとき、2教科で受けられる音楽の大学を探したら、大阪芸術大学の声楽科があったので、そこへ入り、大学院も行きました。6年ぐらい歌を勉強した。歌って、演技とか感情表現が必要なので、演技の勉強をしたいなと思ってお芝居の道に入りました。まだまだ演技のレベルを高めていけたらなと思っているので、勉強をしたいです。やってみたい役は、怒ったり、感情の強い役が得意な分野でもあるので、そうじゃない役を、繊細な役などをやりたいです」

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栗野未悠 ペルシャ
仲間でつるんでいるが、みんなのことを信用していないネコ

役者になったきっかけ…「小学校のとき榊原郁恵さんがやった『ピーターパン』を観て、舞台っていいなという感動があって。遠い存在だけど、こういう世界があるんだって思いが強かった。でも始めたのはすごく遅くて、高校卒業して専門学校に入ってからでした。高校は高校でしかできない部活をやって、そのあともちゃんとお金をもらいたいと思って職につきたいと思い、専門学校に行ったんです。ダブルスクールでミュージカルの学校にも行き、市民ミュージカルから芝居が始まりましたね。体動かすのが好きだから、ダンスや和太鼓もやっていました。で、ここ(はちみつシアター)に落ち着いたかなっていう。ダンスもやってるし、みんなをエンターテイナーとして楽しませるっていうのがいいなって。楽しめることが一番。体動かすことが好きだから、お芝居に役立つ運動をしたいなって思いますね」

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Written by 志和浩司

2015/07/08 at 11:44 pm