P R E V U E

芸能記者(ペン&カメラ) 志和浩司

青SHUN学園、日本青年館ワンマン到達!精霊流しの少年が今…

leave a comment »

20140125_seishun01

福岡を拠点とするロック系アイドルグループ・青SHUN学園が1月25日、約1000人の観客を集め、日本青年館ワンマンライブを行った。

日本青年館というと、私は条件反射的に森高千里を思い浮かべる。1987年、レコードデビューしたその年の12月に森高は日本青年館でワンマンを行ったのだった。まだ”森高ワールド”が確立する前の話だが、そういえば森高も九州の人だった(生まれは大阪だが幼少時に一家で熊本へ転居)。日本青年館という名前を聞けば、世代や関心によって思い浮かぶアーティスト、アイドルの名前は異なってくるだろうが、さまざまな人が思い入れを持つ会場であることに違いはない。ご当地アイドルとしては青SHUN学園が史上初のワンマンだという。

私は残念ながら今回の公演にうかがうことは出来なかったのだが、2ヵ月ほど前に某番組の収録現場でバッタリ、学園長のSHUNさんとメンバーの桜衣かれんさんとお会いした(以下、敬称略)。その時もSHUNは青年館の話をしていて、今回のワンマンにかける意気込みの強さを感じた。

そういえば私の母方の実家は長崎なのだが、SHUNの父方の実家も長崎だそうで、幼い頃はよく精霊流しに参加していたという。精霊流しは、初盆を迎えた故人の家族たちが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船に故人の霊を乗せ、「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶ行事だが、爆竹の破裂音や鉦の音、掛け声が交錯する喧騒の中で行われる。SHUNは、爆竹を手元で鳴らすのが怖くて、なかなか出来なかったのを覚えているそうだ。

20140125_seishun03約一年ほど前、青SHUN学園がZepp Diver City TOKYOに向けて吉祥寺でワンマンを行った際、ライブ後の感想をSHUNに聞いたことがある。この時は341人のファンを集めることに成功し、当時掲げていた目標動員を達成した。SHUNは、「福岡がホームの青SHUN学園としては、本当にそれだけ集まるのか不安だらけでした」と話し、一つの達成感に打ち震えながらも、まずはメンバー、メンバーの親御さん、関わったスタッフ、関係者、そして何より集まってくれた観客への感謝の言葉を、何度も何度も繰り返すのだった。感謝を口にする芸能人は多いが、とかく社交辞令的でもある。今どき、コメントが感謝から始まって、感謝を中心に置いたまま話が完結する芸能人はなかなかいない。

青SHUN学園には、メンバー内で「忘れちゃいけない2つの心意気」があるという。

一つは、「お客さんが1人でも、100人でも、1,000人でも、10,000人だって!変わらない全力ライブをする」

もう一つは、「1mmでもいいから、前回より少しでも良いライブにして、重ねていく」

とてもシンプルなことだが、SHUNは「実はこのポテンシャルを保つというのがとても難しい部分でもあります。そこに青SHUNメンバーは全員が全員、応えてくれていると思っています。この2つを続けていくことが出来れば、なんのことはない。三段跳びは出来ないかもだけど、一段ずつ、その段の意味を考えて、身につけ、コツコツと着実に歩いて行ける」と話す。ある意味メンバー同士で言い聞かせながら、自分たちは絶対大丈夫だ!と暗示をかけるように走ってきたそうだ。

20140125_seishun04そんなふうに、ライブにかける熱量を、メンバー全員が観客全員と一丸となって積み重ねてきたところに、青SHUN学園の日本青年館ワンマン成功の価値がある。

より歴史のある会場、より大きな会場……ステップアップして行くのは自然の成り行きだが、たいした脈絡もなく唐突に「青年館でやります」「武道館でやります」「ドームでやります」と言われても、ああそうなんですね、としか感じない。それどころか、なんでそんなにみんなシャカリキになって武道館とか目指す必要があるわけ?と思う場合も多々ある。しかし青SHUN学園には、そんな違和感がない。観客とともに着実に積み上げて来たから、青SHUN学園が掲げる目標には常にしっかりとした裏付けと説得力があって、そのヴィジョンを関わる全員が共有できるのだ。

「歌手になりたい、女優を目指す、声優に憧れてる、モデルのお仕事がしたいメンバーもいれば……メジャーに行くだけがゴールじゃなくて、結婚や就職、それぞれの幸せを見つけていくメンバーもいるでしょう。ただその時、今を振り返った際には、あの時の自分を誇れる、その後の人生の自信に繋がっていける。そんな”今”を、精一杯生きていってほしい、そう思います」……SHUNの言葉は、いつも誠実さに満ちている。

ライブではすべての思いをぶつけ、”日本一熱い現場”をつくるSHUNだが、収録現場や、ライブ以外の場所で会うと、ステージ上の姿からは想像もつかないほど物静かな人に見える。そこには、精霊流しの喧騒の中で爆竹をなかなか鳴らすことが出来なかった少年SHUNがいるのかもしれない。そんな物静かで誠実な少年が、メンバーと、ファンと、携わるすべての人々とともに、ついに日本青年館を熱い現場に変えた。生きるうえで、幼い頃から誰もが少なからず感じてきたもどかしさからの解放と開放が、青SHUNライブの原動力になっているように感じる。

いまやSHUNは、爆竹を鳴らしまくっている。次のライブにはぜひとも、うかがいたい。

何よりも 誰よりも あなたに伝えたい
夢を見て まっすぐに 努力を続ければ
叶う事ない夢などない あきらめないで
私が 一番そばでみてるから

by 青SHUN学園「夢のカケラ」

20140125_seishun02写真提供:日本ご当地アイドル活性協会

 

広告

Written by 志和浩司

2014/01/31 @ 7:06 am

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。