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芸能記者(ペン&カメラ) 志和浩司

夢みるアドレセンスの一年

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夢みるアドレセンスとの出逢いは、人生に何度あるかわからない素敵な出逢いである。夢アドと出逢った多くの人にとって、そうに違いない。

初めて夢アドを見たのは2012年8月12日の日曜日、表参道でのデビュー公演。そのひと月ほど前、夢アドの事務所の方から「今度ティーンモデルたちのライブ、音楽劇をやるんです」という話をうかがった。つたないステージだとは思うが本腰を入れてやっていくので、観に来ないかとお声がけいただいたのだった。(第一回公演の記事は下記ご参照ください)

http://listen.jp/store/musicnews_40696_all.htm

私はアイドルというジャンル自体は好きだが、当時はいろいろあってアイドルを報じることに疲れていた。だからこの段階で、よほど本気でいいと思わなければ、それ以上の進展は何もなかった。ところが私は、一回の公演で夢アドが大好きになってしまった。なぜ好きになったか、いくつか理屈は思い浮かぶが、文章にすると安っぽい批評めいたものにしかならない。ものを好きになるときって、具体的な要素を超えた部分で、追いかけ続けることで感じられるであろうもの(ポテンシャル的な面も含め)を感性が先取りしているのだと思う。

果たして、第二回公演の前に稽古に励む夢アドを取材した。公演を観て約1ヵ月後、9月初旬のことだ。

20120907-D20_0002稽古場の前でタクシーの料金を支払っているとき、たまたま外へ出てきていた一人の女の子を見かけた。タクシーを降りると、大きなカメラバッグを担いだ私を見て、(あっ取材のオッサンだ!)とわかったのではないか、その女の子がきちんとこちらを振り向いて、「お疲れさまです」と、じつに礼儀正しく挨拶をしてくれたのだ。深い紺色のサマーワンピに身をつつんだ志田友美だった。夢アドのメンバーはモデル出身で、イベント(タンバリンマニア)も十数回に渡ってやってきており、この時点ですでにそれなりの芸歴がある。にも関わらずきちんとした挨拶ができるということは、やっていることがちゃんとしているということだ。

稽古場では、メンバーたちがファンの皆様へのサインを書いていたり、練習の準備をしていた。カメラの仕度をしながら様子を眺めていると、実に自由だ。普通の、ティーンの女子会みたい。どうでもいいような会話や、時折、けたたましい笑い声。しかし、これから稽古だとなると、表情やしぐさが一変する。要所要所で、彼女たちにはスイッチがしっかり入るのだ。

稽古写真を撮り終えると、インタビュー。荻野可鈴、山田朱莉、志田友美、小林玲、京佳、岡美咲。この日のためにしっかり予習し、名前と顔を一致させてきた。それぞれの名前を間違いなく呼ぶと、みんな「おおー!」と喜んで、「偉い!」と褒めてくれた。当時私、49歳。恐らく彼女たちの親御さんより年上。娘から褒められて喜ぶ父親の気持ちがわかった。

インタビューが始まると、なんと30分近くしゃべりっぱなし。途中マネージャーさんが「テープを原稿に起こすの大変なんだから、よぶんなことしゃべらないで!」と何度も軌道修正しようとしてくれたが、もはやただの女子会。しかしインタビューを終えて集合写真を撮る段になると、すぐにまた自分たちを表現することに集中する。そのギャップがなぜか心地よかったし、公演でもそんなところを覆い隠すことなく堂々と出してしまっているところに、アドレセンスな奔放さを感じる。

20121006-1D3_0102Exif_JPEG_PICTURE10月に入ると、高田馬場にあったムトウ楽器店でインストアイベントが開かれた。1stインディーズシングル「はじめての輝き」1000枚完売に向けた第一歩として、夢アドの「ちーむ中学生」(小林、京佳、岡)がムトウ楽器店をジャックするというもの。追加で、志田、山田の参加も決定した(荻野はスケジュールの都合で欠席=テーブルの上にアキバレンジャーのフィギュアが置かれていたのはご愛嬌)。この日は握手会のみならず、肩たたき会も行なわれた。そういえば、現場の裏話になってしまうが、アイドル評論家のノトフさんの目の前で、ノトフさんと同じ衣装を着た足立賢吾店長が嬉しそうだった。

20121014-1D3_069420121014-1D3_0396その翌週は、10月の定期公演。8月から続いた「秘密基地」公演の第3回、千秋楽として行なわれ、女の子たちの劇団ハーベストとの共演が実現した。ガールズバンド・ZONEの「secretbase~君がくれたもの~」にインスパイアされて書かれたというミニお芝居も、3度目にして劇団とのコラボ。さすがの演技力に、夢アドメンバーもいい刺激を受けた様子だった。そんな中、”役がつくれる”リーダーの荻野可鈴は、しっかりした演技で夢アドの看板を守った。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA11月は定期公演がないかわりに、浅草花やしき遊園地で無料イベントが開催された。私はスケジュールの都合で先にスタッフを派遣し、遅れて現場入りしたのだが、到着するとファンの皆様とともに楽しそうにバーベキューをしている笑顔のメンバーたちがいた。バーベキューの後は、メンバーごとにそのメンバーを推すファンの皆様がつき、乗り物に乗り始めた。あちこちに分散しているので、とても全部をフォローできなかったが、花やしきの中をカメラを持って走り回るのは運動にもなり、楽しい取材となった。園内で行なわれたミニライブでは、受験による活動休止を発表した岡美咲のためにセレモニーが行なわれ、メンバーとファンの涙をさそった。

12月には、青山の「月見ル君想フ」で、新公演「夢見ル君想フ」が行なわれた。竹中夏海さんが新曲「夢みる太陽」の振付を担当することでも期待感の高まる公演となった。(公演については、下記をご参照ください)

http://wp.me/p2BO5D-8w

20121227-L100047420121227-L1000479-2そしてタワーレコード新宿店に夢アドのコーナーがつくられたと聞いて、居ても立ってもいられずに出かけた。あまりにも嬉しく、取り急ぎ10枚買って、すぐに友人や知人に配った。在庫(?)がなくなると、また買い足しに行った。とにかくそうしたかったのだ。取材に関しても、これは!と思ったものについては、意欲的に取材したい。まだおかたいジャンルで取材をしていた頃、自分の意見を差し挟まずに原稿をつくっていたら、あるとき、外国人のボスに呼ばれた。そして、「この記事はとてもよく出来てはいるが、肝心なものが欠けている。君が何を感じたか、そしてどう思うのか、ということだ」と書き直しを命じられたのだった。

20130217-dsc_4983年が明けた。1月にはタワーレコードのインストアイベントや、掟ポルシェがゲスト出演した「夢見ル君想フ」の第2回公演などがあった。そして2月には、会場を新宿MARZに移して定期公演が行なわれた。竹中夏海さん振付の新曲「キャンディちゃん」披露を含め約1時間ちょい、お芝居の中に楽曲パフォーマンスやバラエティートークを織り込んだコンパクトでわかりやすい公演。夢アドのひとつのスタイルが完成したように感じられた。

また、私は昼しか観なかったのだが、この日の夜公演では、志田の誕生日のお祝いがあり、感動的なひとときとなった。

 

20130218-DSC_5223-220130218-DSC_5239-2そしてこの頃から、夢アドが積極的に外へ打って出るようになった。2月には、3月オンエアのTOKYO MX「つんつべ♂」収録が行なわれた。この時の収録分はアイドルたちを集めてのトークショー。MCを、ルー大柴がつとめた。夢アドからは最年少、夢アドの末っ仔とよばれる京佳が出演した。それぞれに個性豊かで魅力的なアイドルが集うなか、京佳は年少ながら落ち着いており、とくに自分がしゃべっていないときのリアクションなども表情豊かで確かな存在感を放っていた。

3月に入ると、TOKYO FM HALLで行なわれた「アイパラIDOL Party」に参戦。夢アド初の対バン出演だ。(意気込みを語っている動画がまた楽しい→http://www.youtube.com/watch?v=Ax0ZBxBJQmo)また、志田と山田の初写真集「あかゆう■STYLE」(■はハートマーク)も発売された。

20130421-IMGP006520130421-IMGP04024月は、場所を再び青山に戻しての定期公演。約半年にわたりお休みしていた岡美咲が、戻ってきた。6人に戻った夢アド。5月に初のミニアルバム「泣き虫スナイパ→」が全国のレコード店で発売されることも発表。さらに、荻野の番組レギュラーやソロ曲制作が進行中であることなども発表され、会場は二重三重の喜びにつつまれた。

20130526-DSC0043520130526-DSC006405月初っ端に参戦した対バンイベント「Live iDolspot」では「泣き虫スナイパ→」の予約受付会も行なわれた。そして25日には対バンイベント「アイドルLive Starring(アイスタ)」で活躍。翌26日の定期公演は4月に続いて青山。この頃になると夢アド人気が加速、公演チケットが早いタイミングで完売していくようになった。

20130623-DSC0244720130623-DSC019526月に入ってまもなく、ショッキングな発表があった。4月に復帰したばかりの岡が、本人の希望で夢アドを卒業、芸能活動も休止するというのだ。無事合格した高校で学業に専念するという。原点ともいえる表参道GROUNDで行なわれた定期公演は岡の卒業公演となり、涙・涙のステージとなった。しかし、全員が岡の新たな門出を祝うように、最後は笑顔で送り出した。

20130707-DSC0357420130721-DSC041887月、夢アドの二回目の夏が始まった。ビッグイベント「アイドル横丁」および「TIF」にそれぞれ初出演。夢アドここにあり、を見せつけた。また、表参道での定期公演を前に、京佳が口のあたりを切るハプニング発生。当日はアヒルや大好きなサメ、ピエロなどの口もとをデザインしたマスクを着用して可愛く切り抜けた。

20130721-DSC03737他にも5人になって一発目の最新曲「ハナモモ」(静岡朝日テレビ「ピンクス」2013OPテーマ曲)と、荻野の初ソロ曲「いつかお姫様が」の配信限定リリースなどもあり、楽曲面での充実を感じさせた。また、京佳のミスiD2014セミファイナル進出や「アイドル番組やってみた@アメスタ」ゲスト出演、映画「ジョーカーゲーム~脱出~」8月公開決定。小林玲が9月上演の舞台「オンナ、ひと憂。」に出演決定。 さらに、志田友美が10月6日スタート「仮面ライダー鎧武/ガイム」(テレビ朝日系)にヒロイン「高司 舞」役で出演決定など、怒涛の勢いで個人活動も次々と発表された。

20130809-IMG_029020130809-IMG_0461-28月には、渋谷のマウントレーニアホールで、1周年を記念する「夢アド大納涼祭」と記念公演が行なわれた。夏らしく浴衣姿や怪談で怖がる模様も生公開。志田の初ソロ曲「YOU&ME」もお披露目された。

夢アドの熱い夏が終わるとともに、最初の一年が終わった。

9月になった。定期公演は23日。まだ3週間ある。首が長くなりそうだ。自分自身がアドレセンスな少年だった頃、1日、1週間、1ヵ月、1年…という日々が、いまよりやたら長く感じられたのを思い出している。

毎日が、夢みる気持ちでいっぱいだったのだろう。

【公式サイト】

http://yumeado.com/

【公式ブログ】

http://ameblo.jp/y-adolescence/

【公式ツイッター】

https://twitter.com/Y_Adolescence

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Written by 志和浩司

2013/09/02 @ 12:03 pm

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