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芸能記者(ペン&カメラ) 志和浩司

快速2時間のエンタメ会話劇「TOKUGAWA15」

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20130320_tokugawa001写真・文/志和浩司

3月20日~24日まで都内・中野ザ・ポケットで「TOKUGAWA15」(脚本・演出:石山英憲)が上演中だが、これがとても痛快。約2時間の会話劇、テンポがよくアッという間! 歴代15人の徳川将軍の生まれ変わりがノンストップ会話劇を展開するのだが、まるでセリフで見せる活劇。演じる役者も2時間フル回転で、とにかく楽しませてくれる。

小川麻琴、穐田和恵、京本有加という意表をついた3人の組み合わせも面白い。それぞれ元モーニング娘。、元SDN48、風男塾と異なるグループでのキャリアを持つが、劇中でなんとこの3人がユニットを組んで曲をパフォーマンスしてくれるのだ。そういった派手な見どころをフィーチャーしつつ、おのおのの登場人物たちのキャラクターがしっかりと存在感をもって浮き出て、大人数による会話劇を織り成している。

初日を前にメインキャストの小川麻琴、穐田和恵、京本有加、そして今回出演だけでなく、原作となる「TOKUGAWA15 ~徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本~」(草思社刊)の著者でもある堀口茉純に話を聞いた。

20130320_tokugawa002                      (左から穐田、小川、京本、堀口)

2時間の会話劇、難しさは?

小川 ノンストップの会話劇という形は、以前ちょっとやらせていただいたことがあったんですけど、これだけの人数がステージ上にいるというのは初めてです。自分のセリフのきっかけもはずしちゃいけないけれど、まわりの動きもよく見て動かないと、自分の立ち位置も変になっちゃう。常に頭を働かせている感じですね。体力的にはしんどいことはしていないんですけど、汗もすごくかいて、疲れる(笑)。本当に神経はりめぐらせて2時間ずっとノンストップで演じているので、終わったあとの脱力感がすごいなっていうのはありますね。

どうでしょう、難しいなりの楽しさもあります?

小川 はい、楽しいですね。その日によってもみんなの会話の投げ方が違うから、「あっ、今日はこうくるんだ。じゃあ、こういうふうに返そうかな」とか(笑)。日によってセリフのしゃべり方を変えたりするので、日々もう発見。すごく勉強になっています。

穐田 稽古期間が3週間ちょっとだったんですけど、全員そろうことが難しくて…。やっぱり会話劇なのでチームワークが一番重要じゃないかなと思っていたので、毎日みんなで芝居をする前にコミュニケーションをとるためのゲームをやったりしました。それがよかったんじゃないかなと思っています。セリフのないところでも、いろんな理由づけをして個々でしゃべったりしているので、そういうところも見ていただけたらと。「セリフのないところでどれだけ自分のキャラを出せるかが勝負」っていうのを演出家の石山さんにアドバイスいただいて、自分自身もそれを心がけているので、ぜひ見ていただきたいですね。

京本さんは、劇中、絵を描きますよね。あれはリアルに毎回描くわけですよね。

京本 そうなんですよ。それで、会話劇なのに最初のうちはほとんど会話に参加できなかったんですけど、何回も稽古で描いているうちにようやく余裕が出てきて(笑)、少しからめるようになりました。

途中で3人がユニットを組んでパフォーマンスしますよね。それぞれ出身のグループは違いますが、どうですか。

小川 最初は戸惑いますよね。もちろん振付もつけてもらっているんですけど、3人で「ここはもうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?」とか話し合って決めていったので、不思議な感覚ですよね。

京本 私はふだん男(風男塾=男装のユニット)なので(笑)、今回のようなアイドルっぽい曲というのが自分のなかでは新鮮で、どうしたらいいかなって。

穐田 この3人が踊るんだよっていうのをファンの方に(ツイッターなどで)教えたら、「おお!すげぇ」「楽しみ!」とか言ってくださるから、本番を観ていただいて、皆さんがどう受け取ってくださるかなって気になりますね。

堀口さんは今回は原作者でもあるわけで、実際にご自分の著書が舞台になるのはいかがですか。

堀口 本当によく料理していただいたというか(笑)。私の素材(原作)を使って、おいしいお料理屋さんに並んでいる料理を見る感じで不思議ですね。原作とはぜんぜん時代設定などは違うんですけど、皆さんのセリフの端々から、原作のここの部分をとってくれたんだっていうのがすごくよくわかるので、なにげないセリフにもすごく感動したりします。

徳川将軍が15人、全員舞台の上にそろっているという、実際の歴史上にはあり得ないことが起きていますよね。

堀口 みんな過去に将軍だった人たち(生まれ変わり)が集まって、結局みんなはその事実を知らないで帰るんですけど、その奇跡が起きているんだなってことを客観的に考えると、一歴史ファンとしてもジーンとくるものがあります。

歴史の知識があるほうが楽しめるのかなと思っていたんですが、そんなことなくて、本当にエンターテインメントですよね。

小川 私、もともと勉強得意じゃないし歴史は詳しくないんですけど、最初「TOKUGAWA15」って聞いたときに、「いやぁ、これ絶対徳川の話だよね」と思って(笑)。堀口さんの原作のことも知っていて、やるに当たって読ませていただいたんです。こうして徳川将軍が一人ひとりフィーチャーして書かれているというのをあまり私は見たことがなくて、名前は聞くけど実際どういう人だったのか、自分がやる吉宗という人がどんな人なのか読んだら…「あっ、そういう人だったんだ」と楽しく読めたんですよね。舞台のほうも、そういう感覚で、「歴史はやだな」みたいに思っている人も、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

堀口 穐田さんの役とか京本さんの役は家綱だったり家治だったり、あまり歴史の授業には出てこない将軍の役をこういう華やかな方たちがやってくださるということで、逆にどういう人がモデルになっているんだろうということから、将軍への興味が出てくるかな。でも、小川さんが出てくださるって聞いたときに、小川さんは絶対吉宗だと思っていた(笑)

小川 そうなんですか(笑)

堀口 吉宗ってカリスマというか、ぐいぐい引っ張っていく役だから、ああ小川さんは絶対吉宗だろうと。

皆さんの素のキャラが役にいかされている感じですね。

穐田 脚本が当て書き(役者に合わせて登場人物を描く)なんですよ。

小川 私、なんで吉宗なんだろう(笑)

皆さんそれぞれ、どういうところを見て欲しいですか。

京本 常に舞台上にものすごい人数のキャストが立ってるんですけど、誰ひとり見逃せない動きをしているので、見る人は疲れるかもしれませんけど、ぜひすべての人を見てください。

穐田 キャストが多いけど、それぞれキャラが光っています。誰か一人をとっても物語ができてしまうんじゃないかというぐらい、キャラが濃いんです。会話劇なんですけど、脚本がとにかく面白くて、物語の展開がすごく速い。まばたきもしないぐらいのつもりで観ていただきたいです。楽しいので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

小川 それぞれステージ上で登場人物が生きているので、1回観ただけじゃ足りないと思うんですよ! 今日はこの人をターゲットに観よう、とか、何回も来ていただきたいです。今回、私もまさかの社長役(笑)。実年齢より上の30代女性を意識した役をやっているんで、そんな私も観に来ていただけたらと思います。

堀口 原作を書いたとき、15人の将軍と取りまく人々を、1人の人としてフィーチャーしていこうと考えて書いたのですが、舞台にもそれが反映されています。何回も楽しめます。歴史のことは知らなくても楽しめますし、歴史が好きな方には小ネタが満載なので、そういう部分を探していただいても楽しめると思います。

共演陣も、キャラメルボックス、東京カンカンブラザース、Theatre劇団子などなど、名うての劇団から選りすぐりの役者が集まった。また、日替わりゲストも元モーニング娘。の新垣里沙(23日14時の部)、光井愛佳(21日及び24日)をはじめ、いせひなた(22日19時、23日18時)、山崎彩花(20日)、夢みるアドレセンスの小林玲(22日14時)と豪華だ。

チケット等、詳しくは下記公式サイトで。

http://www.tambourine.co.jp/tokugawa15/

20130320_tokugawa003

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Written by 志和浩司

2013/03/20 @ 2:31 pm

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